少女漫画「5愛のルール」一条ゆかり読んだ印象を社内共有

本の情報

5愛のルール
一条ゆかり(敬称略)

こちらの漫画は40年前に書かれた本です。
一条ゆかりさんは2019年で、デビュー51周年の漫画家です。

この漫画は、連載を途中で中止されています。
理由は、当時掲載されていた雑誌「りぼん」のターゲット層(小学生から中学生の女の子だった)に合わなかったからだそうです。

そのままお蔵入りになり、40年の時を経て文庫本として発表された漫画です。

ただ、途中で終わっているので、続きはありません。
しかし「あとがき」に、話の結末がどうなる予定だったのかということに触れてあります。

 

なぜこの本を読もうと思ったのか?

パッとしない地味な女性が、デザイナーに憧れ小さな広告代理店に務めているけれども使いっ走りばかりで、仕事にやりがいを感じない、こんな人生でいいのかな。と悩んでいます。

そんな女性が、大手企業に才能を買われ、成長を遂げどんどん強く美しくなっていく、というストーリーです。

たしか就職活動をしていた頃、手に取ったと思います。
わたしもこの業界に憧れていてデザイナーになりたかったので読みました。

この本を読んで感じた事

ある日、およそ縁がないだろう大手広告代理店に用事で足を運びます。
社内には素敵な「電話の広告」のポスターが貼ってありました。
女性が電話を待っている写真に、「まだかしら」というコピーが載っています。

彼女はキャッチコピー「まだかしら」を見て、「もうちょっと待ってみようかな」の方が、いいのでは?といいます。

そのアイデアに、確かに「もうちょっと待ってみようかな」の方が、まだ希望があるな。
そう判断したディレクターはすでに出来上がっているポスターのコピーを入れ替えることにしました。
彼女のアイデアに10万円払うと言います。

そんな彼との出会いから、彼女は才能を買われて引き抜かれ人生が変わってくのです。

いい広告を作るために必要な5つの条件のことなんだよ

まず
アイデア idea
興味 incessant.interest
情報 information
衝動を駆り立てる力 impulsion
衝撃 immediate impact

みんな頭文字がIなんですね

そうだよだから5Iのルールだ

むずかしいんですね
5Iのルールって

おまけに広告を見てくださる消費者の方にも愛を持って作らなきゃだめなんでしょ
まるで5愛のルールですね

この漫画の魅力は、主人公のシンデレラストーリーでもあり、サスペンスでもあることです。

主な登場人物5人のそれぞれの「愛」についても描かれています。

また、実際にこの話は続けることなく未完に終わっている、というミステリアスな部分もまた魅力の一つです。

続きを描いて欲しいという意見はあったようなんですが、40年も時間が経っているので絵も当時と違うし広告代理店の背景も変わってきているし描く気になれなかったそうです。

あの時だから描けたストーリーが、そのままベールに包まれることになった作品です。

一条ゆかりさんの世界観に、読めば読むほど読者を引き込ませ、キャラクターたちに息を吹き込みそして、そのまま迷宮入りする・・・

読んでる方は、ああ〜どうなるの?というもどかしい気持ちです。

しかしこの文庫本のあとがきに、結末を書いてくれています。

それは40年後に続きを描くより、また描かずに小説にするより、逆に読み手の私たちに想像を掻き立たことだろう思います。

以上、うえつのオススメの一冊でした。

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