■本の情報
BROOCH(ブローチ)文 内田 也哉子
絵 渡邊 良重
(敬称略)
「大人が読む絵本」
今回ご紹介する本は、「BROOCH(ブローチ)」という絵本。
大人になると、絵本に触れる機会が減ってしまう中、いわゆる「大人が読みたくなる絵本」です。
何もない穏やかな一日に、1ページ1ページじっくりと読んでみてはいかがでしょうか?
言葉遊びが織りなす世界観
この本の「ホー」の言葉の中にこんな一文があります。
わけもわからず けたけた からから 伝染する笑い
時には わけがわからないくらいの方が
いまを味わえるのかもしれない
女性の心の移り変わりと葛藤が表現された文章の中には、ときどきドキッとくるような一文が入っているので、独特な世界観に引き込まれていきます。
内田也哉子が創る世界観
BROOCH(ブローチ)の著者は、樹木希林の娘であり、本木雅弘の妻である、内田也哉子(ややこ)さん。
エッセイストだけではなく、女優・ボーカリストと表現者としてマルチに活躍している彼女だからこそ、独特な世界観を表現されています。
絵本は、細かな背景が描かれている小説とは違い、端的な文章と絵で表現されているからこそ、その日の気分や年代などによって受け取り方はさまざまです。
そんな絵本だからこそ、繰り返し読んで色々な感じ方をしてほしいと思います。
大人が読む絵本「BROOCH(ブローチ)」ぜひ読んでみませんか?
以上、オススメの本の紹介でした。