こんにちは!リクト運営サポートアシスタントのKです。
すっかり梅雨に入り、台風なども発生したりと天気がぐずつく今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回も私が参加してきたセミナーの一部始終を投稿していこうと思います♪
今回私が参加したセミナーは 2018年6月14日(木)にデジタルハリウッド福岡校で行われた「~安心して画像を使うために~ 権利セミナー」 です。
これは、ウェブサイトやチラシなどで写真を使う際に、気をつけるべき「権利」とはいったい何なのかということを勉強していくというものでした。
今回、セミナーをしていただいたのは、ロイヤリティフリー写真を取り扱っている「PXITA」の方でした。
それではさっそくどんな内容だったのかをサラッとご紹介いたします。
実際に起こった権利侵害の事例説明
まずは実際に権利侵害をしてしまった企業や個人の事例説明についてのお話でした。
内容は下記の通り
- キュレーションメディアで著作権侵害の疑い
- 写真を無断でトレースした
- ネット上の写真を無断使用した
- 有料イラストを無断利用し、金額を請求された。
- 有料写真を無断利用し、裁判になった
“所有者に一言確認を取っていれば・・・。”“ちょっと高いけど、その時に購入していれば”・・・ と使用する前の確認をしっかりしていれば起きなかったものばかりでした。
”確認が面倒くさいから”とか”ちょっとくらいいいだろう”という気持ちで無断使用すると膨大な罰金が科せられるだけでなく、企業や個人のイメージや信頼がなくなり存続すら危うくなってしまいます。
私自身もウェブページの修正等で写真やイラストを使うことがあるのですが、事例を聞いて自分も同じことを起こさないようにしようと強く感じました。
写真素材利用時に気を付けなければならない権利とは?
気をつけるべき3つの権利
- 著作権(著作者人格権)
- 肖像権
- 商標権
著作権
まずはじめに、著作権(著作者人格権)についての説明をしていただきました。
著作権とは、自分の考えや気持ちを作品として表現したもの(著作物)や著作物を創作した人(著作者)に対して法律で与えられる権利のこと を言います。
(参考:http://www.iprchitekizaisan.com/chosakuken/chosakuken.html)
ではいきなりではありますが、皆さんに問題です。
下記の写真のどの部分に著作権が発生するでしょうか??
◆肖像権
次に肖像権についての説明です。
肖像権とは撮影された人物の写真を勝手に使用されないように保護することのできる権利のことを言います。
以前の交流会の時の写真ですが、この写真のどの部分に肖像権が発生するでしょうか?
赤い丸で囲われた人物に肖像権が発生します。
では他に写っている人物はどうなのかというと、後ろ姿では個人を特定することが難しいため肖像権は発生しません。
ただし後ろ姿が特徴的で個人を特定できるような場合は、肖像権が発生する場合があります。
人物の写真を使用する際は、必ずモデルリリースがなされているかを確認してから使用するようにしましょう。
◆商標権
続けて商標権についての説明です。
商標権とは、商標(商品や役割(サービス)の提供・販売元を明確に、需要者に伝えるためのしるし)を財産として守る権利のことを言います。
(参考:http://www.iprchitekizaisan.com/sangyo/syohyo.html)
では皆さんに最後の問題です。
下記の写真はどこに権利が発生するでしょうか?
この赤い枠の部分に商標権が発生します。
風景などの写真を載せる際は細部を確認し、すぐにその企業だとわかってしまうものが入っていないか、もし入っている場合は載せてもいいのか許可を取っているかを確認しましょう。
ただし上記のような権利が発生しないケースがあります。
それはたまたま撮影したら背景として写り込んでしまった場合です。
これは「付随対象著作物」というもので写り込んでしまった「著作物」を分離することが困難なため、権利には値しないということらしいです。
ストックフォトのライセンス(販売形態)とは
セミナーの最後にストックフォトのライセンスについての説明がありました。
ストックフォトのライセンスには大きく2つ種類があり、ロイヤリティフリー(RF)というものとライツマネージド(RM)といわれるものです。
◆ロイヤリティフリー(RF)
ロイヤリティフリーとは一度購入すれば利用規約の範囲内であれば追加使用料が発生しない何度でも利用できるライセンスの事を言います。
ロイヤリティフリー素材のメリットは、一度購入してしまえば追加料金などが発生しないということと、何度でも利用できるということです。デメリットとしては、独占的に利用できないため同業他社と画像がかぶってしまう可能性があるということです。
◆ライツマネージド(RM)
一方のライツマネージド(RM)とは、同業他社の利用に対して制限があり、使用期間・サイズ・媒体などにより金額が異なり、使用毎に料金が発生するライセンスの事を言います。
金額もロイヤリティフリーの5~10倍と結構お高め。
ですがライツマネージドの素材は、企業ごとで独占的に使用することが出来、さらに過去にどんな企業が使用したのかを確認することが出来るので、自社独自の素材を使用するできるというメリットがあります。
ロイヤリティフリーとライツマネージドの違いについて
https://amanaimages.com/help/qaa-0801.html
今回このセミナーを受講して感じたことは、クライアントからもらった素材だとしても再度使用の許可を確認し、さらに権利に違反していないかを、注意深くチェックすることが会社や自分自身を守ることになるのだと強く感じました。
さらにフリー素材だからと安心せず利用規約がないかしっかり確認していこうと思います。
今回のブログはここまで♪
次回も更新して参りますので、飽きずに読んでいただけたら嬉しいです♪