福岡発のアクセシビリティの大型イベント
テーマは「ここいいる。」
Web業界にもじわじわとアクセシビリティの重要性を意識する空気が漂ってきた感じがあります。
しかし実際に行動に移そうと思っても、ついつい「周りのエンジニアさん達はもうやってるのかなぁ?足並み揃えた方が良いかなぁ」と気になってしまうものです。
そんな中アクセシビリティに関する大きなイベントが福岡で開催されることになったので参加してきました。
イベント名は「アクセシビリティカンファレンス福岡」。
リアルで会場に集まった人だけでも100名。さらにYouTube配信視聴枠もあり、こちらが527名とたくさんの人が参加したカンファレンスとなりました。
開会式で実行委員のゆうてんさんの口から出た「ここにいる。」というテーマ。
福岡にもアクセシビリティに関心のある人がこんなにいて、そんなみんなが集まって今「ここにいる。」
確かに「アクセシビリティについて考えてる人がこんなにいるんだな」「周りは同じ意識を共有する仲間なんだ!」ということを改めて顔を見ることで実感でき、勇気をもらえるようなそんな空間でした。
当日のアーカイブはこちらのYouTubeチャンネルで見ることができます
https://www.youtube.com/channel/UCWOjmrFPaaBowsur5VMHaew
アクセシビリティの重要性と現状
イベントは6つのセッションより構成され、登壇者の皆さんからいろんな観点からのアクセシビリティに関する情報を聞くことができました。
- アクセシビリティがなぜ必要なのか
- アクセシビリティを実装することでサイトがどう変わるのか
- アクセシビリティを社内に浸透させるには
- アクセシビリティはエンジニアだけの作業ではない
- アクセシビリティを営業に繋げる方法
- 障がいを持つ人と一緒に働くということ
- デジタル庁のアクセシビリティへの取り組み
など、アクセシビリティを取り入れたいと思い始めた人が気になっている事について、色々と興味深い話が満載でした。
アクセシビリティに配慮することで
発信する側:多くの人に正確な情報を届けることができる。
受け取る側:多くの情報を正確に受け取ることができる。
一番シンプルに言えばそういうことになります。
いうのは簡単ですが、いざ実行しようとすると、やるべきことは多岐にわたります。
もちろん学習コストもかかります。
交流を持つことのできた数名の参加者の方とお話をした中でも、すでに色々とJavascriptなども多用してアクセシビリティに取り組んであるエンジニアさんもいれば、まだ全く対応してないけれど、興味があるので話を聞きに来たという方まで色々でした。
アクセシビリティに対する心構え
アクセシビリティの実装に対して大切なことは10か0かではないということです。
アクセシビリティを完全に理解しなければ実装に取りかかれないなんてことはありません。
できることからやっていくことが大切です。
ないよりはある方がいいし、少ないよりは多い方がいいものです。
登壇者の方も言ってありましたが、わざと使いにくいサイトを作ろうと思う製作者はいません。
ですが、アクセシビリティの知識がないばかりに知らず知らずのうちに誰かを排除するようなサイトを作ってしまっているかもしれません。
そうならないためにも、どういうサイトがどういう人には情報を得づらいのかを勉強し、サイトをブラッシュアップしていくことが大切だと感じました。
まとめ
弊社でも少しずつ、今できるとことを各部署が考え、アクセシビリティに取り組んでいこうと頑張っています。
今回このカンファレンスを通して、同じ思いの人(アクセシビリティを意識していないサイトに「モヤモヤ」している人)たちがたくさんいることを実感できて、とても勇気をもらえましたし、頑張ろうと思えました。
この熱は今度、名古屋に引き継がれるようで、
アクセシビリティカンファレンス 名古屋の開催が決定したそうです。
最近はSNSなどを見ていても、確実に業界のアクセシビリティに対する意識が高まって来ているのを感じます。
ぜひこれを読んでいる方も、アクセシビリティについて真摯に向き合い、ともに実行していきましょう!