実現場での利用方法やフローを知りたく、皆さんがどのような使い方をしているか勉強してきました。
XDの基本的な使い方については、Adobeさんのサイトにお任せするとして、あ、いいな。と思ったことを紹介します。
シンス株式会社(アイドットデザイン) 林 航平 さん
XDとは...軽い!
とインパクト大のスライドで始まった林さんのLT。
PSDとXDで比較されていたので一目瞭然にどれほどに軽いかということがわかります。
PSD(994MB)>XD(151MB)
なんと7割削減!
また、リピートグリッドや、テキストや写真を挿入する時にAdobeXDの便利で特徴的な機能の紹介もありました。
Adobeさんのお話を紹介されていましたが、
- 計画、企画、デザインまで使っている
- 資料もXDで作っている
などなどデザインのみならず、情報設計&デザインとしても使えそうです。
来年は小規模、大規模と、いろいろなセミナーを計画されているとのことですので、XDの動向をウォッチしていきたいですね。
サムライデザイン 小佐々 康生 さん
JWPSと命名されたXD&マークアップの制作ファイルはとっても重宝しそう。
XDファイルではレイアウトやモジュールなどのデザインパーツが準備されていて、カラーやライブラリの修正を行うことで、デザイン制作の時間短縮がのぞめます。
クライアントとのデザイン決定までの流れが格段に早くなりそうです。
またSassファイルも一緒に梱包されているので、コーダーさんにも優しい設計です。
いいことづくめのこちらのデータはなんと無料で公開されています!
JWPS(Japan Web Production Standards)
https://github.com/tamshow/jwps
また「a-blog cms」のCMSでの活用も考慮されていて、デザイン、コーディング、CMS構築まで一気通貫して設計されているファイルはなかなかないのではないでしょうか。
株式会社グラシズ 岩﨑 敬吾 さん
時間内に完了させる。お客さんへの提案書提出もスピードアップする。
そのミッションを自らに課して、XDを使って実現されているんだなと感じました。
提案段階でXDを利用することで、改善施策の実施前と後を具体的なイメージに落とし込むことができます。
クライアントと制作会社との間に共通のイメージを持つことができるので、関係者の認識のズレを防ぎ、その後の工程をスムーズに進めることができます。
XDでの時間短縮は生産性やクオリティアップにも力を注げることができそうです。
株式会社ディーゼロ 宮本 采佳さん
実務でXDをメインにデザインを固めていかれ、実際の制作に取り入れられてました。
Photoshopを利用して制作している会社さんは多いと思いますし
XDがよさそうとわかっていても、制作フローや制作方法を一度に変更することは難しいのが実情だったりします。
XDをフローに導入していく方法として
- 社内勉強会で広めてみる
- 比較的小さなところからとり組んでみる
- お客さんとの確認をXDのコメントでやりとしてみる。
といった方法で少しずつ取り入れていくことがよさそうでした。
また、XDでPSDを開くこともできるのでPhotoshopユーザの方も、ちょっと試してみようという気持ちになりますし、便利なプラグインも公開されているので、自分好みのカスタマイズもできそうです。
パネルディスカッション
「今後XDに期待すること」といった点では
- ホバー処理
- デザインスペックのグループ
- 同時編集
今後のアップデートに期待したいですね。
Q. デザインキャンバスサイズはいくつでつくる?
皆さん、ノートサイズ1366pxで作るということでした。
またソフトが重たくなるといった質問も。画像サイズを保持するようで、大きい画像が原因ではないかと。。
(自分も重たくなる傾向があり、しかもドキュメントのサイズを1920pxでつくって...複数ページを作成していくと重かった(汗)
画像サイズはレティーナを考慮して2倍のサイズに止めるのが良さそうです。
まとめ
XD利用のリアルな現場の声が聞けて参考になりました。
業界的に浸透していっている印象はありますし、Web制作フローも少しずつ代わっているようです。
社内でも以前より使っている人が増えているので、制作フローの見直しなんかも必要になりそうです。