ポートフォリオは就職や転職するときに制作会社に渡すものになります。
このポートフォリオは重要で、ポートフォリオの内容で採用されたり不採用されたりすることも多いです。
自分のどこをアピールしたいのかなど自分のことを見つめ直し、相手にどのようなことを知ってもらいたいかを書き提出します。
ポートフォリオは重要な選考ポイントです。
この点を踏まえ、ポートフォリオについて詳しく解説していきます。
ポートフォリオとは
ポートフォリオとは自分のこれまでの実績、スキル、そして作品を表すものです。
このポートフォリオで制作会社はあなたがどのような作品を作ってきたのか。
現在の実績などをみることができます。
ポートフォリオには下記のものが当てはまります。
- 自分で運営しているブログ
- 架空サイト
- 書き写したサイト
- 過去制作した実績
また、ポートフォリオには紙を使って提出する場合とオンラインで提出するものに分かれます。
このように制作会社の要望にそってポートフォリオを作っていきましょう。
ポートフォリオを作る目的
ポートフォリオは、自分の実績やスキルなどを伝えることができるものだとお話ししましたが、では、ポートフォリオは何を目的として作るのでしょうか。
- サイト制作を自分の力でやってみたいから。
- 今まで学んできたことを活かしたいから。
- 仕事や就職で提出するから。
様々な目的があり、ポートフォリオを作りますよね。
人によっては練習するために、ポートフォリオをいくつか作ることもあります。
目的はいろいろありますが、自分の中で目的をしっかり持ち、意識して制作するのがいいでしょう。
ポートフォリオの重要性
ポートフォリオは履歴書のようなものです。
できるだけ様々なスキルがある方が雇う際の判断材料となります。
人を雇う企業は慎重です。できるだけ詳しく、自分のできることをアピールする必要があります。
またスキルがあるに越したことはありませんが、実際ポートフォリオを制作会社が見たときに、スキルを判断できるものが掲載できているかも重要です。
そのため、どの人に採用するのかの判断基準の一つがポートフォリオであり、とても重要だということはお判りいただけるでしょうか。
ポートフォリオの基本的な作成手順
ポートフォリオを作ると言っても、まずは何からどのように始めたらいいのかわからない人が多いのではないでしょうか。
まず基本的な作成手順を確認してから、ポートフォリオ作成をしてみると良いでしょう。
目的をはっきりさせる
目的が明確でなければ何を誰に伝えたいのか、わかりにくい内容になってしまいます。それを避けるためにも、まずポートフォリオを作る前に目的をはっきりさせてから書いていきましょう。
その中で、特に確実なデータなどがわかるとより正確性が増し、信憑性も上がります。
まずはどのような目的で書くのかをポートフォリオを作る前に考えましょう。
自分のスキルをはっきり示す
自分の今までの実績紹介をしていきます。
その際、今まで請け負った仕事はもちろんのこと、まだ一度も作ったことがないような人は、どれだけ今の自分でポートフォリオを作れるのかを示していくのがいいでしょう。
スキルは高ければ高い方がいい。そう思っている方が多いかと思いますが、始めは誰でも初心者です。
初心者の自分の渾身のポートフォリオをみてもらいましょう。なかなか採用されなくても、続けていくことで自分のスキルも上がっていきます
他の人との違いをアピールする
ポートフォリオで他の人との違いをアピールしていきましょう。
自分の中で'他の人と違うところ'はどのようなところでしょうか。
今、ポートフォリオは同じようなクオリティに偏り、制作会社も選ぶのに苦労しています。
では、どうしたら他の人との違いをアピールできるのか。
相手は何を求めていて、自分はそれに対して何ができるのか、自分の強みは何なのか、そのようなことを考えて作ったポートフォリオは他の人と同じようなポートフォリオではなくなるでしょう。
まずは相手のことを、そして自分の強みを見ていくのはいかがでしょうか。
サイトを構築する
具体的にサイト・ポートフォリオの構築をしていきましょう。
どのようなものが必要なのかを考えていき、実際に形にしていきます。
自己紹介や取得しているスキル、どのようなサービスを行っているのか、また自分が作った物や実績、そしてお問い合わせの欄。
ここでできるだけ詳しく、具体的に自分が持っているものを記していきます。自己紹介では自分のことを詳しく伝えましょう。
実際に持っているスキルはもちろん、自分が自覚していないスキルでも制作会社が実際に見ると、どの程度のスキルがあるのか分かります。そのことも考えてみると自分が今持っているチカラを存分に出し、丁寧に構築することが大切です。
何をどこに配置するかを決める
ポートフォリオのどこに何を配置するかを決めていきます。
デザインもここでしっかりと決めていきましょう。
デザインにより配置も変わるかと思いますので、その点を注意し、デザインを決める必要があると思います。このようにデザインの設計図を「ワイヤーフレーム」と言いますので、デザイナー以外の方は覚えておくといいのではないでしょうか。もちろん、今ここで全てを決めることはなく、今後ポートフォリオ作成を進めていく中で変更するところは変更するなど、臨機応変にしていくといいかと思います。
ホームページをコード化する
実際にここまで作ってきたポートフォリオをWebサイトに表示させるよう、コードを埋めていきます。
これはHTMLやCSSが必要となってくるため、まだコーディングの知識がない時はコードを書かなくても作成できるツールを見つけましょう。
ドメインやサーバーを取得し公開する
コード化したものをWebサイトにあげるため、まだ必要な物があります。それが「ドメイン」と「サーバー」です。
2つは必要なもので、このどちらかが欠けるとWebサイトにポートフォリオをあげることができないので、忘れずに取得をしましょう。
取得は簡単で、ドメインは独自ドメインを取得することが必要になってきます。サーバーは基本的にレンタルサーバーを借りて使いましょう。もし、自分のサーバーがあればそれを使うのもいいのですが、専門知識を持った人がいなければ難しいので、基本的にはやはりレンタルサーバーを使うのがおすすめです。
これで全ての準備が整いました。あとはこのポートフォリオをWebサイトにあげるだけとなります。
ポートフォリオにどのような項目が必要か
ポートフォリオについていろいろ見てきましたが、実際にはどのような項目を記載するのが良いのか把握しているでしょうか。
- 自己紹介
- スキルレベル
- 連絡先
この項目は絶対に欠かすことができないので、忘れないように注意し、全ての項目が埋まったときにポートフォリオを公開していきましょう。
自己紹介
自分のことを知ってもらえるようにまずは自己紹介です。
いつからどのように勉強をし始め、どんな勉強方法をしてきたのか。これまで作ってきたホームページはどのようなものなのかを示します。
また、受け持ったホームページ制作の受注案件があればそれも詳しく載せていきましょう。どの担当をしたのか、どのような金額で請け負ったのか、またどのぐらいの大きさのサイトだったのかも書いておくのもいいと思います。
スキルレベル
スキルレベルは必ず伝える必要があります。
クライアントはどの程度のスキルがあるのかを一番知りたがっているでしょう。
ホームページ制作は簡単な依頼ではないことや支払いも高額なため、失敗したくないと考えるクライアントがほとんどです。そのため、慎重に選ぶことになるのです。
ここで自分にスキルがあればそれを載せるだけで一気に相手に安心感を与えることができます。また、SNSや自分が作っているホームページがあれば合わせて載せておくのもいいでしょう。
このスキルレベルに関しては、ポートフォリオも一つのスキルとして見られています。どんなポートフォリオを作ったのか、デザインや配置、全てをチェックし、スキルレベルをみられるのです。
そのためにも、相手に良い印象を与えるようにしていくといいかと思います。
連絡先
ポートフォリオを制作会社に渡してからは待つしかありません。実はこの時、ちゃんと連絡先をわかりやすく書いてあればそれだけでも印象に違いがでてきます。
小さな字で、気づかないようなところに連絡先が書いてあれば、クライアントが良いと思っても連絡先をなかなか見つからない為断念し、次の人に連絡を取ることもあります。
そのようなことがないようにできるだけ詳しく、できればSNSもつけ、分かりやすいところに連絡先を書いておきましょう。
アピール力をいれたポートフォリオを作るポイント5つ
ここからは自分がアピールしたい点に重きを置いて、ポートフォリオを書いていく5つのポイントをご紹介します。
- できるだけわかりやすく伝える
- 自己アピールをする
- 顔写真もつける
- SNSやブログも伝える
- 誰かがそこにいることを忘れないようにする
この5つのポイントをみていきましょう。ポートフォリオを作成するための重要なポイントをお伝えします。
わかりやすくする
できるだけわかりやすく、誰にでも伝わるように作ることは基本です。わかりにくいとそれだけで見るのをやめてしまうこともあるかもしれません。
途中で離脱しないよう、伝える所はしっかり伝える。なかなか簡単なことではありませんが、工夫をして伝えることが必要です。
また、多く情報を掲載しすぎるのは読みにくくなってしまう原因の一つになります。
自分をアピールする
ポートフォリオでは自分をできるだけアピールしましょう。
他の人と同じでは採用してもらえません。どこかポイントとなる部分をピックアップし、そこに重きをおいて自己アピールをしてみてはいかがでしょうか。
なかなか思いつかない時は相手がどのようなことを聞きたいのかを考えてみるのも一つの方法かと思います。
例えば、何ができるのか。どんな人柄なのか。どんな経験をしてきたのか。
このようなことを想像し、自分に当てはめて考えてみてはいかがでしょう。
自分をアピールする
自分の写真を入れると印象や信頼にもつながり、いい影響を与えます。顔写真ではなく、何か他の物であるとその人がどんな人なのか想像が出来ず、せっかくいいポートフォリオを作っていても立ち止まってしまうこともあるかもしれません。
自分が納得する写真をとり、それをできればポートフォリオに載せたほういいと思います。
やはり人と人との関係です。直接会うことはないかもしれませんが、顔を知っているだけで印象がかなり変わります。
もし、相手がどんな顔をしているのかが分からず、ずっと文章だけのやり取りだったらどうでしょうか?
本当にこの人でいいのか、この人はどんな人なのか、信頼してもいいのか。色々なことが頭をよぎります。
自分を知ってもらう絶好の機会です。できるだけ顔写真を載せてみてもらえればと思います。
SNSやブログも活用する
今は多くの人がSNSやブログを書いたりしていますよね。
どのような内容なのかにもよりますが、SNSやブログを教えることで更に自分のイメージが固まってくるのではないでしょうか。
あまりいい内容を書いていなくて、SNSやブログを伝えることを躊躇うかもしれません。そのような時は無理に伝えることなく、今できたポートフォリオを見て仕事を依頼するかどうかを決めてもらえるといいですよね。
できるならSNSやブログもお伝えしてはいかがでしょうか。
常に相手を意識する
インターネット上だと、意外に忘れがちなのがそこにいる相手です。
インターネット上だからこそ、相手がいることを忘れずに活用するのがいいかと思います。これは誰にでもあてはまることで、どんな時も自分が発信するインターネット上は他の世界の誰もが見ることができるということを忘れないようにしましょう。
ポートフォリオ作成ツールを活用する方法
自らの力でポートフォリオを作成できる方はコーディングをしてポートフォリオを完成させるのがいいでしょう。
しかし、そこまでの知識はなく、あまり自信がない人はポートフォリオ作成ツールを使うことをおすすめします。ポートフォリオ作成ツールはいくつもあり、ツールを使うことであっという間にクオリティの高いポートフォリオが完成するのです。
少し手伝いが欲しい時に大変助かりますよね。
では、次にポートフォリオツールのメリットとデメリットについてまとめてみました。
メリット
ポートフォリオ作成ツールは、ホームページ制作で必要となるHTMLやCSSなどの専門知識がなくても簡単にポートフォリオを作ることができるというメリットがあります。
初めからHTMLやCSSの知識がある人は良いのですが、一から学習するとなるとかなり時間がかかり、効率が良くありません。そんな時にポートフォリオ作成ツールがあればいい仕上がりになり、自分の良さを伝えることもできるでしょう。
ポートフォリオを作りたいけど専門知識も何もないから、と諦めていた人はこのポートフォリオ作成ツールを是非、ご活用ください。
デメリット
ポートフォリオ作成ツールはテンプレートなどを選択すると型にはまったものを使うことになり、やはり他の人との差別化がしにくくなってしまいます。また、無料のものと有料のものがあり、無料を選ぶこともいいのかもしれませんが、その場合はポートフォリオ作成ツールの使える機能に制限がかかってしまうため、できれば有料のものを買って自分のポートフォリオ作成をしましょう。
このようなことを考えると、まずはポートフォリオ作成をして制作会社に見せるのが先決ではあるものの、HTMLやCSSを学んでおく方がいいのかもしれません。
おすすめサイト作成ツール5選とは
多くあるポートフォリオ作成ツールですが、その中から5つご紹介したいと思います。
どれも簡単な操作で、初心者でも作れるようなツールです。また、あまり時間がない人にとってもすぐに作ることができるポートフォリオ作成ツールは使いやすく便利ではないでしょうか。
どのようなポートフォリオ作成ツールがあるのか、その違いをまとめてみました。
BiNup
国内産のツールの1つで、BiNupは説明もマニュアルも全て日本語。
このような制作ツールは海外の物が多く、なかなか対応してもらうのも大変な中で国内産というのは使いやすいですよね。また、HTMLやCSSの知識がなくてコーディングができなくても作る事ができます。
テンプレートも豊富にあるのも嬉しいポイントではないでしょうか。
操作も簡単、カスタマイズも自由にでき、直感で操作ができるものです。無料で使える物もありますが、サポートがついている有料のものもあります。
せっかくならとことん使うことを考えてサポートがついている有料のものはいかがでしょうか。
Portfoliobox
Portfoliboxは映像や写真に特化しているポートフォリオ作成ツールです。
スウェーデンでつくられたものということもあり、サポートは英語のみとなっているのが気になる点ではないでしょうか。
料金は無料ではなく、有料のものとなっています。
ポートフォリオ作成ツールではあるものの、その後につながるツールになっているのが特徴の一つだと言えるでしょう。ポートフォリオだけでなく、素敵なオンラインギャラリーを開くことができたりするので、もし今後オンラインギャラリーを開く予定であればとてもおすすめできるポートフォリオ作成ツールです。
映像や写真に重きを置きたい人に是非、おすすめです。
salon.io
salon.ioでは、HTMLやCSSのコード知識がなくても、誰でも簡単にポートフォリオを作ることができるツールです。
ドラック&ドロップだけで配置も自由に変えられるため、楽に作業ができる上に広告表示が一切なしというのはとてもいいサービスですよね。
またどのように配置をしたらいいかと迷ったときはサポート機能が付いているため、使いこなせるとより良いポートフォリオを作ることができるでしょう。
プランは無料のものもありますし、有料のものももちろんあります。無料だとちょっと足りないな、そう思ったときに有料に切り替えるのがいいでしょう。
Strikingly
Strikinglyも簡単作業でポートフォリオを作れます。
コード、HTMLやCSSの知識がなくても簡単に、30分で作れるのが魅力的でしょう。
必要なツールもたくさんあり、ポートフォリオを作るだけでなく他にもブログやホームページ制作も可能なので、気になった方は利用してみてはどうでしょうか。また、メールやチャットを使ったサポートが24時間対応というのも嬉しいサービスですよね。
何かあればいつでも質問ができるこのツール、一度試す価値があるのではないでしょうか。
WordPress
WordPressはプラグインを使うだけで簡単にポートフォリオを作ることができます。世界的に人気のあるWordPressを使うと、それだけでアピールをすることになります。
レイアウトもデザインも多くあるためどれを選ぶか悩むほどです。
大変便利で、使いやすいツールと言えます。また、WordPressは自由にカスタマイズができるため、使い込めば使い込むほど自分の味のあるポートフォリオを作ることができます。
そのため、コーディングの知識のある方は思う存分力を使っていいポートフォリオが作ることも可能です。
まとめ
ポートフォリオに関して、基本的なことから作成の手順、どのような項目を入れたらいいのか、最後にツールを5つ紹介しましたがいかがでしたか?
ポートフォリオは求人の応募の際とても重要なものとなるため、一つずつしっかりと記載をして、積極的にアピールしていきましょう。
もちろん、他にも様々な作り方やツールもあるでしょう。これは一例ですので、自分に合うポートフォリオを作れるツールを選び納得のいくポートフォリオが作れる、その一つのヒントになれれば幸いです。
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