アイデアを引き出す「考具」を読んだら、おもしろかった!

最近読んだ本をご紹介します

まさかアイデア出しの本があるとか思いませんでした。

ディレクションセミナーを受けた際、講師の名村 晋治さんにオススメされたことで読むきっかけになった本です。

その名も「考具」。

アイデアってなかなか降りてこないですよね。

クリエイティブな仕事、企画の仕事、みなさんどのようにアイデア出しているんでしょうか。

考具とは、「工具」を文字って「考える」「道具」から命名されています。

この本にはアイデアの出し方、展開の仕方、まとめ方と、アイデアについて細かく書かれています。

デザインは「わがまま」から始まるそうです。

自分がこうしたい、ああしたいという「思うまま」の欲求を今度は、「思いやり」の目線で考えます。

デザインしようとしている「そのモノ」が使う人にとって使いやすいのか?

「わがまま→おもいやり」の順序で企画していくとのことで、最終的にユーザビリティであるかどうかっていうのことははずせないところです。

ただ何事も最初の「わがまま」の部分であるアイデアがたくさん出てこないと、面白いことは生まれないですよね!

世の中にあるアイデアとは、ほとんどがすでに出回っているものなので新しいアイデアというのは、その組み合わせによって生まれることがほとんどだそうです。

ということは、まずは既存のものってどんなものがあるのかまずたくさん知ることが大事ですよね。

この本をまとめると、いかに日頃アンテナを貼って

  • 情報収集できるか
  • 新たな発見ができるか
  • 興味をもてるか
  • 感じることができるか
  • 心に残すことができるか

これらの繰り返しで初めて、インスピレーションが起こるんだと思いました。

良いアイデアをいきなり出そうと思ったら、普段から色んな情報をキャッチしていないといけないということです。

話が面白いテレビの司会者やお笑いの方は、語彙力や発想力がありセンスもあると思いますが、日頃からかなり勉強されていると思います。しかも無意識に。

この本の中で出てくるアイデア方法は、たくさんあったのですが、わたしが気になった「情報収集」をご紹介したいと思います。

見る

カラーバスという方法を初めて知ったのですが、色を浴びるという意味だそうです。

例えば今日は何色って決めてアテもなくその色を探す。

通勤とか移動とか街中を歩くときにその色を次々と探す。

いつもと違うものを見つけよう思っても人間なかなかできないらしく、つい偏った見方をしてしまうそうです。

今日は何色に絞るとちょっとした強制力が働いて、いつもと違う景色がみれるようになるそうです。

面白いですよね!

わたしは福岡天神を通り抜けて毎朝出勤していて、路面の看板はよく目に入ります。

しかしビルの上の看板とかまったく見ていなかったです。

目線が上にいったのはその日決めた色を探すためなのですが、目線をあげると新たな発見がありますね。

知らなかったお店とか見つけたり、建物の形状がわかったり、新しい情報が入るとアイデアの糧になりますよね。

色を見つけることで、その色を使ったデザインをみるだけでなく、そのものから得る情報や興味のないものに目を向けるきっかけとしては、とても簡単な方法だなと思います。

みなさん、色を浴びてみましょう。

聞く

もう一つは、人の話をよく聞くこと。

毎日職場で会う人や家族はもちろん、お相手の話をよく聞いてみましょう。

自分とは違う考え方に出会い、「そういう考え方もあるんだ」の発見があると思います。

このあたりは自分とまったく逆の意見でも興味を持って聞くという聞く側に心の柔軟性が必要です。

自分と違う意見は、たとえ気分が良くない話でもとても貴重でありがたいと思います。

日本人は人に合わせる人が多いので逆の意見を聞けるのはチャンスかもしれないですよ!

そして「なぜそう思ったのか」質問してみること。想像してみること。

インタビュアー並みの聞き上手になった方がいいそうです。

普段話さない人と話す機会があったらそのチャンスを逃さない方がいいとのこと。

セミナーの質問タイムだったり会食の席だったり気を使う場ではありますが、普段話さない人と話す機会なんてなかなかないものです。

自分は使わない言い回しや表現、口癖など耳を傾けていると興味深く新しい発想が降りてきそうですね!

また、この本によると、通勤の電車とかでも聞き耳を立てて人の話を聞くといいそうです。

例えば高校生同士の会話とか、お年寄りの会話など。

今の現場の声がわかるし普段付き合っていない人の会話を聞けると書いてありました。

少し盗み聞きっぽいので微妙な部分はありますが、確かに生の声が聞けるのかもしれません。

わたしは電車に乗るとすぐスマホを触るか、本を読むので周りを観察することに注力してみたいと思います。

メモ

人はすぐ忘れるので、上記で得た情報は、メモをとろう!

いまはスマホがあるのでいつでもメモできますね。
確かに少し面倒なんですが、メモを忘れるとあの時「いいな」とか「面白いな」と思った話を思い出せない!

ってことけっこうあります。

いいなと思った感情だけ残って思い出せないとモヤモヤするし、気になってしかたないですよね。

人と話している時いきなりメモ取るとびっくりされるかもしれませんが、スマホなら触っていてもメモしているとか思われないので記録できそうですね。

そのメモが役に立つのかはわからないけど、なにかアイデアを出す時がきたとき、メモを見返すと降りてくるものがありそうです。

まとめ

いかがでしょうか。

アイデアがたくさん出せる人っていうのは、日頃の訓練が必要ですよね。

できることからやっていきたいなと思います。

「興味を持つこと」ってとても難しいです。

私自身勉強が大嫌いなので、わからない分野はどうしても聞けないできない苦手と思ってしまう方です。

ただ、嫌と思っていることに強制力を働かせてねじ込むことではなく、「ちょっと聞いてみようかな、みてみようかな、行ってみようかな」と思って少しずつ範囲を広げていけば結果的にはどんどん広がっていくかもしれません。

冒頭に書きましたが、デザインは「わがまま」から始まるそうです。

わたしの思う、あなたの思う「わがまま」から「思いやり」を経ていいアイデアが生まれると思うととても楽しいなと思います。

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