Webデザイナーがディレクションセミナーを受けました。

2021年10月、Webディレクター養成講座に参加しました。

概要

  • Webディレクター概論
  • Webディレクターの必要性
  • 問題解決の基本スキーム
  • ワークフロー
  • Webディレクターにとっての「コスト」の把握力
  • プロジェクトの進め方
  • システム
  • ワークショップ

10数名程度の面識のない方と顔を合わせ6、7時間zoomで講師である名村さんのセミナーを受けるというスタイルです。

名村さんのお話はとても楽しく、じっと聞いていてもスッと頭に入ってきてまた、間にワークを挟むので自分の発言ができたり他の方の意見を聞けたりとバランスのよい流れで時間の流れはあっという間の充実した時間となりました。

弊社からは3名参加しておりうち2名はディレクターですが、わたしはディレクターから依頼をうけて制作をしている側なので、制作者側から感じたことや勉強になったことをブログに書きたいと思います。

ディレクターは全体のハブになる役目

「ディレクターは全体のハブになる役目」ということでコミュニケーションの重要性についておっしゃっていました。

「クライアントとのコミュケーション、社内とのコミュニケーション、現場監督、スケジューリング、舵取りなど円滑に遂行しなければならない。」

わたしは制作者側としてディレクターからの依頼や指示を受ける側ですが、このセミナーを受けて思ったことはなんとディレクターが大変なことか!!を思い知りました。

クライアントのヒアリングの中から最良の提案とともに内容を確定させて見積もり作って、確定後ワイヤーを引いてページ構成を考える。

その提案やワイヤーがシステム上作れるのか、コーディング上実装可能なのか知識も必要。なければクライアントにWeb屋なのに知らないの?と不信に思われるリスクあり。

全体把握をしながら、クライアントに促したり制作依頼者に時には無理なお願いをしたり、制作の進捗が遅れ気味だったらお尻を叩いたり現状を調整しないといけない。

止むを得ずスケジュールを調整し直したり、ゴールを見ながら進まないといけない中、その采配ひとつのミスで納期に遅れていってしまったり、クレームが発生してしまう。

社内の空気が淀んだり、行き違いがないよう工夫したりリソースの把握をして臨機応変に動かないといけない。

仕事多すぎる!ストレス多すぎる!と思いました。

今まで制作者側として、ディレクターにわかままを言ったり愚痴いってしまったことを反省します。笑

コミュニケーションスキルの重要さ

文章でのコミュニケーション

ディレクターという仕事は心臓部でもあり、大変な仕事だ!と思う中、名村さんは繰り返しコミュニケーションの大切さを語ってくれました。

それはクライアントでも社内でもパートナーでもあてはまることですが、文章の書き方「誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術」はとても面白く説得力のあるお話でした。

メールやチャットなど依頼する時の文章の書き方で、より正確に的確に指示が出せるように気をつけようといった内容です。

依頼者が「〇〇」という内容で、メッセージを出した後に「それは△△ということでしょうか」と返信がきてしまったら、それはわかりにくかった指示となってしまうのでメッセージの往復回数を減らすために、わかりやすく要点を抑えて短く書きましょうということでした。

またコミュニケーションは相手ではなく100%自分の発信方法に責任があると認識して、例えば質問しているだけなのに相手に詰められていると思われないよう文章を書く側が、気をつけて考えるべきとのことでした。

確かに、リモートワークが主流の現在は文章のコミュニケーションが多いので気をつけたいなと思います。

ではどういう書き方をすれば、そのまま依頼通りに受けてもらえたのか?という気遣いと工夫についてのセミナーでしたが、とても面白かったです。

すぐ実行できることなので、自分が送る文章に関して相手に伝わる文章が書けているか考えて見直し、改行位置や見せ方など丁寧に確認してから送りたいと思います。

対面でのコミュニケーション

対面でのコミュニケーションは、人の感情をどう動かすのかが大事と言われていました。

文字のコミュニケーションでもそうですが、感情のバイアスに気をつけた方がよいとのことです。

確かに声が大きかったりハキハキ発言できる方は、的を射ていて意見は正論だけに頼もしいですが怒っているのかな?と思ってしまったりすることありますよね。

声のトーンやスピードも大事だそうで、経営者の方は声が大事なのでボイストレーニングに行かれる方もいるそうですよ!

あとはなるべく対面で会うこと。

このご時世なのでなかなか難しいところもありますが、クライアントも含めたキックオフはできるだけした方がいいとのことです。

なかなか表に出てこないような上の方でもお願いして5分でもいいから名刺交換だけでも会っておくのがよいとのことでした。

会食でのコミュニケーションは特に大事で、それは飲むことが目的じゃないので飲めなくてもいいし、飲めない人を誘ってもいいしランチでもいいとのことでした。

クライアントさんとの食事は、仕事の中では作れないコミュニケーションがとれ仕事でもいい関係になるとのことで、そのことは社内コミュニケーションでも同じように効果的であるとのことでした。

仕事とプライベートは分けるより、融和したほうがいい

名村さんの言葉に共感した一説です。

わたしは、仕事が終わったら家では決してパソコンに電源をいれないタイプですが、仕事とプライベートが融和するとは休みの日にパソコン開いて仕事するとかそういうことではなくて、日々アンテナを張ったり意識することかなと思いました。

例えば見ているテレビの司会者の話の運び方など、YouTubeでずっと話を聞きづけられる人がいたらなんでそれほど自分は聞いていられるんだろう?と観察した方がトークスキルを盗めるそうです!

わたしも他業種の友達と会う時は、たくさん教えてもらって全く知らない世界の話を聞けるので知識も増えるし、それが自分の業務にも関わるヒントにもなるので興味津々な時間だなと思って聞いています。

あとは、LINEとかでもやりとり見ていてどんな返しがあるのか注意して確認していると面白いです。

文字のメッセージは言い方間違えると違う受け取られ方するので、グループチャットなどをみていてもこんな言い回しがあるんだなとか、話の運び方があるんだなとか観察していると文章書くのも得意になってきますよね。

こういった観察はコミュニケーションに役立ってくれそうです。

私の場合は制作者なので、スマートフォンを触っていても、たくさんの広告バナーをみることができます。

それをみて、今度これ真似しようとか気に入ったものをスクショで撮りためてたり、このホームページはスマートフォンではこのくらいの余白をとるんだなとかチェックします。

アイデアを仕事の時間以外で発見すると、使い道のある場がやってきた時、時短できるなと思いますね!

これがプライベートと仕事の融和かなと思いました。

社内メンバーとセミナーを受けたメリット

熱量を持っている人が仕事をとりやすいそうです!

確かに熱量がない人だと何を考えているのかわからないし、意味を読みとりにくいですよね。

今回のセミナーは弊社から3名で参加しました。

セミナーは10時からオンラインでスタートでしたが、その10分前に朝礼として、弊社から受講している3人で集まって今日受けるセミナーの意気込みや、出ていた課題の話など情報交換してからセミナーを受けていました。

約7時間後セミナーが終わった後にはまた戻って、今日受けたセミナーのアウトプットをし合いました。

先ほど、会食の大事さを書きましたが、なぜ大事なのかということに仕事中では得られないコミュニケーションがあるからとおっしゃっていました。

それと近いものがあると思いますが、長年一緒にいるメンバーと毎日隣の席に座っているメンバーですがセミナー前後でのコミュニケーションは、いつもと違うコミュニケーションが取れてとても楽しかったです。

これが熱量なのかなと思いました。

わたしは業務でもクライアントの打ち合わせに同席することもほとんどなく、社内メンバーが他者の前で発表する姿を見る機会もないのでとても新鮮で刺激を受けました。

最後の週のセミナーでは、3チームに分けてプレゼンするという課題が出たのですが、あとから各々の発表の裏側を聞いたり、チームごとの個性があったり、その場合どうしたのか、とか情報交換するのもまた勉強になりました。

ひとりで受けていたら得られないモチベーションだと思います。

社外の方とセミナーでワークをするメリット

またこのセミナーの素晴らしいなと思った部分としてコミュニケーションを取らせるタイミングがとても素敵だなと思いました。

最初の週は、簡単な質問を投げかけてもらえて、それに全員が答えます。

10数名だったこともあり、全員発言することができました。簡単な質問なので答える方もリラックスして話せましたし、この人はこんな感じの人かな?とかこの人の発言は面白いなとかわかる感じでした。

次の週は、短めの課題を出してチームを作って発表させます。

これは初めてチームに分けられるのですが、すでに全員の声や意見を短く聞いているので、なんとなくどんな方かわかり、抵抗なく各々宿題を見せ合ってまとめて発表といった感じで盛り上がりました。

最後にプレゼンの課題を出して予め分けたチームに発表させます。

1週目、2週目ですでに皆さんのことがわかっているので、楽しみになるレベルです。

チームが事前に割り振られているので連絡を取り合ったり3チームの各々の進め方で課題に取り組みます。

段階を経てコミュニケーションを取らせてくれたのはとても入りやすく、まるで前から知っていた方々のような感覚にもなり、自然に馴染むことができました。
こうして縁がつながっていったのです。

発言しやすいよう、質問しやすいようにとホップ・ステップ・ジャンプの3段階で進めているのは、名村さんだからできたのではと思うとすごいの一言です。

ワークは、自分の意見を伝えることも大事ですが聞くことも大事です。
複数名で課題を仕上げるので、まとめる力や落とし所を決めていかないといけないのでチームの中でもディレクションしていかないといけません。

日頃一緒に働いてるメンバーの進め方はある程度わかりますが、初めましての方の様子を体感することっていうことは転職しない限りなかなかないことだと思いますので、本当に貴重な機会だと思います。

初めましての方との課題解決を進める中で自分がどんなふうに発言できるのか活躍できるのか、また足りないところはどこだったのか自分自身の観察もできます。

最後に

全体を通してコミュニケーションの大事さを知ることができました。

足りない部分は工夫して、できている人を観察して、いいことを吸収していきたいと思います。

そして気持ちよく仕事ができるように気を回すことと、自分の熱量にフタをしないこと。

基本的なことかもしれませんが、とても大事なことであることがわかりました。

名村さんは、「あなたと仕事がしたい」と思ってもらえることが最高の褒め言葉とおっしゃっていました。

わたしは今回のセミナーを社内メンバーと受け同じ体感をしアウトプットし合って、よいコミュニケーションが取れたので「一緒に仕事がしたい」と思いました。

仲間意識が高まることも相手の熱量があって、それが伝わってこそのことだと思います。

気持ちを偽って取り繕うような仕事をしていたら、それは見透かされて「一緒に仕事がしたい」とは思えないはずです。

そして少し歯車が狂うともとに戻すのはすごく時間がかかります。

日頃から自分の意見をしっかりもって思いやりのある行動と考える力を持って大事にしていきたいと思います。

名村さん、参加者の皆さん、長い時間ありがとうございました。

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