コロナショックによる変化
2020年4月22日、株式会社ベイジの枌谷社長による働きかけで、『コロナショックはウェブ制作をどう変えるか?』というウェビナーを緊急開催しました。
この時は私たちも突然訪れた時代の変化に戸惑いながら、700名以上の方に参加 いただく中、Web業界や働き方にどのような影響があるのかなどを4社で手探りの中、話し合いました。
また、これを受けて業界専門誌であるWD(Web Designing)さんに後日取材をしていただき、「いま、Web制作者に求められるものとは?」という形で紙面に掲載していただきました。
コロナショックで加速する働き方改革
新型コロナウイルスの影響を考慮して、弊社も4月以降リモートワークを続けています。
4月、5月は会社としてリモート推奨期間という形をとり、6月以降は希望者のみリモートワークという形で、ハイブリッド方式にて仕事をしています。
実際、2/3の社員はほぼ自宅勤務となっています。
コロナショックにより、社内の勤務状況だけでなく、クライアントとの打ち合わせもWeb会議にて行う機会が大幅に増え、仕事の進め方そのものが大きく変わってきました。
私が関連している日本塗装名人社という団体も、毎年ホテルの会場を借りて100人規模の全国会議を行っていますが、今年はZOOMでの開催となりました。
とても効率の良い、リモートワークという働き方。
リモートワークは非常に効率がよく、やってみることで初めて気づけた下記のような恩恵を感じています。
- 出社時間やクライアント先への移動時間がなく、業務時間を確保しやすい
- オフィスも必要なく、家賃負担が少なくなる
- 交通費も必要なく、経費負担が少ない
など、出社に伴う無駄な時間、空間、コストを確実に削減することができます。
効率化の一方で感じる、違和感
慣れの問題かもしれませんが、効率的になった反面、正直なところすっきりしない違和感も感じています。
今回の環境変化でリモートワークが増えたこともあり、オフィスの縮小や管理職の廃止など多くの企業が社内改革を進めているようです。
確かに問題なく業務は進み、著しく作業効率が落ちたという感覚もありません。
しかし一方で、リモートワークが当たり前となって、長期化した際に下記のような不安を感じています。
- 社員のメンタルケア、ヘルスケアの問題
- 帰属意識や愛社精神からくる自発的な行動、提案
- 数値化しにくく、社内活性化や組織の潤滑油的に機能していた人間性によるところの活躍や評価
効率化を進めて行きつくところに楽しさや働きがい、また、人と人とのつながりの中で感じる達成感などを味わうことができるのか?無駄なことや対面で起こる人との衝突や悩みなど、浮き沈みがあるからこそ喜びも増えるのでは?と考えたりもします。
リモートワークで効率的に仕事をすすめ、業績や結果だけで評価されると行きつくところは優秀な人材の個人連携です。
それでもチームとして機能する部分はあるのでしょうが、全員が個人事業主を望んでいるわけではありません。
雇用されるというニーズもあり、やはり会社であるからこそ個人の成長に上司や仲間が関与しつつお互いに成長していくという会社の役割も感じます。
長いスパンで経験しないと答えが出ない部分もありますが、会社とは何か?雇用とは何か?これからの時代に求めらる経営者の役割は?など、急速に変化しつつ社会情勢とともにいろいろと考えさせられます。
リモートワークそのものが良い、悪いではなく、特性を考慮しつつ組織運営をしてきたいと思います。