デザイナーのうえつです。
センスって生まれ持ったものではなく勉強すれば誰でも身につくといいますが、本当にそうだと思います。
制作者が、0からデザインをすることって、実はほとんどないと思います。
アーティストは別ですが。
ディレクターがクライアントからヒアリングしてくれていて、何屋さんか、使う文言や、訴求ポイント、写真、参考サイト、使いたい色まで揃っていることがあるのではないでしょうか。
ということは、料理でいうともうほぼ材料が揃っていてあとは腕のみせどころ?調理するだけです。
ただし、ディレクターやクライアントの言われたことだけをするのは、デザイナーではなくオペレーターです。
例えば写真やイラストがなくても、ほとんどの情報がそろっているので少し足りなくても何を足せばいいのかは、大体わかりますよね。
ヒントがすでに十分あるので、自分で探すことができます。
レイアウトも、コーディングのことがわかっていれば、組み立て不可能なデザインにはならないはずです。
さきほど参考サイトや色の指定まで決まっていることがあると言いましたが、要望は受け入れつつクライアントは、なぜそのサイトを好んだのか、なぜその色なのかを汲み取らないといけないと思います。
そして、理解した上で「こうしたほうがわかりやすい」「目立つ」などの説得力のある提案ができるといいと思います。
センスって知識なのです。
例えば「赤」にして、と言われて、その背景が「緑」だったら、反対色なので目立つと思われがちですが、補色関係にあたるのでハレーションを起こし目がチカチカしてしまいます。
視認性がさがり、プロのデザインとはいい難くなります。
ちなみに同じ反対色でも、青と黄色の反対色なら明度差があるので、はっきりと目立ちます。
なので、「赤」にする理由が目立たせたいことであれば、他の色で提案するのが良いですし、目立たせる方法は色ではなく「サイズ」かもしれないですし「書体」の選び方かもしれません。
はたまた「レイアウト」見せ方の問題かもしれません。
どれが最適なのかは知識があれば、だれでも提案できるのです。(あと経験…)
表題に戻りますが、わたしのデザインのネタはたくさんの広告をみて「いいな」と思うパーツを今度真似しよう!と写真撮ってアイデアを知識として頭に入れています。
LINEのDMとかいいのが多いのでよくスクショとって、収集しています。
デザインってたくさん見た方がいいっていいますが、右から左でみているだけなら「たくさんみた」内に入りません。
学生の頃は、「たくさんみる」って何を見ればいいんだろう?と思ったものです。
大事なのは、しっかり考えることだと思います。
そして、ひとつの媒体にこだわらず身の回りにある色々な媒体からみるのがいいと思います。
あのデザイン、なぜ中央揃えにしたんだろうとか、ぜんぶ横に揃っているのにここだけ揃っていないけど、その効果が活かされているな!とかそういう「意図」を考えたりしていくと、ただ漠然とデザインをみるより意味があり、見るデザインの数が少なくてもしっかり心に残ります。
そういう会ったこともない見知らぬ先輩が教えてくれるので、いいデザインに出会ったら素通りできないですよね!