色彩検定を受けたきっかけはファッションデザイン

デザイナーのうえつです。

リクトマグで色に関するわたしなりの記事を書き続けて、はや8記事になりました。

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色に一貫して記事を書いているのは、自分が苦労して取った資格をアウトプットすることで、知識を衰えさせないためでもあります。

さて、今回はなぜわたしが色彩検定を受けたのかという経緯を書いてみようと思います!

色彩検定の出会い

色彩検定は比較的聞いたことあるよという方も多いと思います。

学生の頃って何かと資格をとってみようかな、なんて時期が一度は訪れますよね。

わたしもその時期が来て「色彩検定」色の検定に興味を持ちました!

なんか持ってたらおしゃれだし、受けてみようかな!くらいの感覚で学生の頃、本屋さんで3級の本を手に取ったのを覚えています。

ところが参考書を見ると、眼球の断面図のページがあったり、色の歴史のページがあったり、蛍光灯の温度がどうとか、よくわからない数字がいっぱいあってすぐ諦めました笑

それから時は経ち、大学を出ても就職が決まらないわたしはただ、ファッションデザイナーかっこいいなという気持ちだけで、服飾学校に通うことになりました。

昼間は、デザイン事務所(服飾には関係のない紙媒体の広告のデザイン)でアルバイトをしながら夜は、服飾を勉強していました。

洋服が好きだったことと服を作ることにとても興味があったので、学生生活はとても楽しいものになりました。

学校では、色の授業があり、ファッションの配色などを勉強するカリキュラムがあり、その時手にしたのが、「新配色カード199a」です。

色カードをハサミでチョキチョキ切りながら貼り付けて、配色していくのです。

新配色カードを、本屋で買うのも、ハサミで切ってノートに貼るのもなんだか、それっぽい人に見えてかっこいい!って感じでした笑

学校でカラーの先生にこんな試験あるよと教わっていたことと、ファッションに興味があったのでファッション色彩能力検定を選びました。

内容はほとんど変わらないですが、よりファッションに向けた考え方が多い検定です。

色彩検定とファッション色彩能力検定の違いは?

色彩検定は、公益社団法人 色彩検定協会が行なっています。

ファッション色彩能力検定は、日本ファッション教育振興協会が行っているものです。

ふたつとも色の検定ではありますが、どちらも発端は、「服飾文化の向上」のためという共通の理由があります。

A・F・Tは1976年に「日本の服飾文化の向上発展に寄与すること」を目的として発足しました。1986年にはその活動が認められ、社団法人 全国服飾教育者連合会として文部省(現:文部科学省)より公益法人の認可を得ました。色彩検定協会について

ファッション色彩能力検定2級

そんなわけで、わたしは「ファッション色彩能力検定」を受けることにしたんですが、実は受けたのはリクトに入ってからです。

3級を受けるつもりだったんですが、せっかく受けるなら3級より2級から受けた方がいい!と、社長に言われたので、2級から受けることにしました。

試験当日は、とにかく時間がない、とにかく勉強が足りない、ということで冷や汗をかきながら問題に向かいました。

最後の実技に関しては、もうまったくわかんなかったというのを記憶しています。

結果、一回で合格したんですが、採点した人が間違っているんじゃないかなと思うくらい「まぐれ」で受かったって感じでした。

色彩検定1級

その後、もちろん1級が欲しい!という欲が出るのですが、「ファッション色彩能力検定」1級はなぜか試験会場が東京しかなかったのです。

それに内容も、よりファッション業界の内容で、実技もファッションデザインにおいての色彩計画などです。

リクトで働いているわたしとしては、あまり実用的ではないと思いました。

ということで、1級目指すなら、色彩検定しかないなと思ったのですが、いまさら「色彩検定」を、2級も3級も持っていないのにいきなり「1級」から受ける挑戦になってしまったのです。

先ほど、「ファッション色彩能力検定」と「色彩検定」は、内容はあまり変わらないと言いましたが、1級の試験範囲は、当たり前ですが「3級」「2級」の範囲を含むとあるので、まず3級で習うことをしっかり勉強していない、2級は勉強したけど似てるとはいえ「ファッション能力検定」の勉強のみ、それに加えて1級の勉強ととても大変な毎日になってしまいました。

結果的には、受かることができましたが、最初は1時試験だけ合格、2次試験(実技)は不合格でした。

試験が年に1回しかなく、しかも忙しすぎる年末にあるので、精神崩壊状態で会社にも心配かけてたなぁって本当に思います。

1級は、1次試験が受かった人は、2回だけ1次試験が免除されます。
つまり2年間の猶予があります。

もう2度と1次試験を受けたくないので、なんとかこの2回のうちに受かりたいところなのですが、1回目のチャンスは使わずに受けませんでした。

費用もかかるし、年末にある試験なので会社も忙しい時期なので厳しいなと思って見送りました。

そして明くる年、今度は最後のチャンスがくるわけですが、この時もものすごく受けるかどうか迷います。

費用もかかるし時間もかかるし、1次試験を受けたのがそもそも2年前になるので、いまさら感もあり・・・。
半分くらいは、受けるつもりがありませんでした。

ただ、最後のチャンスだし、あの時必死で勉強したことを無駄にはしたくないなと思い結局、受けることにしました。

しかしそれはそれは、大変な勉強づくしの毎日でした。
多分もうに2度とあんなに勉強ができないと思うほど笑

ハガキが家に届いた時はずっと、そのハガキをめくることができず、ハガキを持ったままずっと座り込んだままでした。

誰か代わりにめくってくれないかなと、ずっとヤキモキし意を決してめくり合格の文字を見たときは、嬉しいのと今までの苦労を思い出し、泣けました。

資格試験って、半分は自己満足の世界なので、あまりよしとしない考え方もあります。

受けた時の知識は坂道を転がるように落ちていくものだともわかってます。

「試験終わったら勉強終わり」にならないよう努力していこうと思います。

特に色の番号を覚えた件に関しては、苦労したので、今もたまに勉強しています。

勉強といっても、何分かですが、0からまた覚えるのは嫌だなあと思いまして趣味みたいになってます。

色の番号がわかったからなんなの?
と言えば実際その通りで自己満足かもしれませんが・・

毎日色をみて、目が慣れていると同じ色でもなんとなくわかるって楽しいですよ。

色彩検定UC級

また今回のブログを書くにあたって色々調べていたら、なんと色彩検定に「UC級」という検定が新設されていました!

UCとは「色のユニバーサルデザイン」です。

工夫して色を配分することで、色覚が不自由な方にも、視力が落ちてきた高齢社にも、情報を伝えることができます。

どう工夫すれば親切なのか、今の配色がなぜ見えづらいのかを勉強します。

その配慮が、ユニバーサルデザインです。

ちなみに書体にもユニバーサルデザインというものが存在します。

モリサワ主催の「モリサワ書体とユニバーサルデザイン対応の情報発信セミナー」のブログはこちら

合格ライン満点の70%前後で、合格率92.0%(2018年)だそうですよ!

費用も6000円と割安です。
(ちなみに1級は、1万5千円です。わたしは2回受けたので3万もかかってしまいました)

夏の申し込みは終わっていますが、わたしも冬に受験したいと思います!!

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