カツ丼を題材に食のアクセントカラーを考える

いきなりですが、あなたは今日のランチは何を食べましたか?
もしくは今から何食べますか?

デザイナーのうえつです。
わたしは、職場近くのカツ屋さん「大正亭」に行きました。
わたしは、カツ丼が好きです。
というか、食べることが好きです。
好きな食べ物は、主にカツ丼、お寿司、焼肉です。

カツ丼に使われている器がなぜ赤が多いのか?

食べ物を美味しく見せるには、見た目の華やかさ、彩りが重要です。
基本は赤・黄・緑!

  • 赤→ 例えばトマトとか
  • 黄色→定番、卵
  • 緑→野菜全般

これら3色の色を取り入れると、バランスが取れ美味しそうなレイアウトになりますよね!
メインはだいたい茶色なので、これらの差し色を使えば完璧です。

ところが赤を取り入れることは、赤の食材がすくないため結構難問です。
お弁当で言えばわたしはトマトを使います。トマトがなければ、ケチャップで色味の代用ができますね。
卵やきにケチャップでオムレツのように!
※赤にこだわらなくても、緑と黄色があればなんとか美味しそうになります。

カレーなら福神漬け、しかしカツ丼の場合、赤はどうするのか・・・。
トマトも福神漬けも合わない。ケチャップは使わないし。

そう、器が赤なんです。
器が赤じゃない場合は、七味をかけたらデザイン的にも写真映えも良いですよ!

デザイナー目線で、カツ丼の配色を分析してみた

  • 補色配色
  • アクセントカラー
  • 対照トーン配色

配色には上記だけでなく、たくさんあるのですが、色が調和したり、安定したり、料理が美しく、美味しそうに見える、3つについてお話ししたいと思います。

補色色相

おそらく中学の美術で習ったことのある24色相環の真反対の色は、お互いに補色と呼ばれていてこれらの色はお互いに色が引き立ち、調和すると言われています。

例えば、緑の野菜に赤のトマトやパプリカといった配色です。

アクセントカラー

メインカラーよりも小さい割合でメインに対して際立つ色を選びます。
配色全体が引き閉まり全体が安定して収まります。
カツ丼にネギはちょこっとしか乗っていません。アクセントとして使われています。
つまり、差し色です。

対照トーン配色

対照トーンとは、明るいー暗い、淡いー濃いなどの違いを組み合わせた配色です。
白ごま、黒ごまで説明しますと、白ご飯には黒ごまが乗った方が目立ちます。
逆にミートボールには、黒ごまではなく白ごまが乗った方が目立ちます。
美味しそうに見えますよね!!

まとめ

たまたま食べたカツ丼にフォーカスし、カツ丼から広がる色彩学、いかがだったでしょうか。
今一度、大正亭のカツ丼の写真をご覧ください。
ネギの量、3切れです。
もはや食べることが目的ではありません。アクセントです。

食の色は、食べ物が美味しそうに見える工夫です。
デザインです。

みなさん良い食事を!

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