デザイナーのうえつです。
そろそろ春めいてきましたね。
春に向けてそろそろ明るい色のトーンの服が着たくなりますね!
ところで、トーンって・・何?ってところを今回は、トーンについてお話ししたいと思います。
皆さん好きな色ってありますか?
私は、ピンクが好きです。
ちなみにキキララが好きです。
画像右のボックスは、1976年に発売されたものになります(レアもの昭和51年)
左のペンたては、今年(2019年)のマクドナルドのハッピーセットのおまけです^^
キキララは、このように全体的に淡い色で構成されています。
この同じような調子の色をトーンと言います。
トーンってなに?
キキララと言えば、ピンクと水色です。(ピンクベースですが髪の色がピンクと水色です)
しかし、ピンクと一口に言っても、色んなピンクがありますよね。
濃いピンク、薄いピンク、柔らかいピンク・・・
キキララでは、薄いピンク、淡いピンクというイメージです。
その同じイメージのトーンでデザインが統一されているのが、キキララです。
ハローキティだと強い赤、さえた赤というイメージでデザインされています。
先ほどのキキララとハローキティを比べるとトーンの違いがわかりやすいと思います。
色彩学で考えるPCCS(ピーシーシーエス)
財団法人日本色彩研究所によって開発されたPCCSというトーン図を元に使って考えてみます。
トーンには、名前の頭文字を使って記号を表記しています。
またそれぞれにイメージ名を持っています。
キキララは、「ペールトーン:p:薄い」「ライトトーン:lt:浅い」このあたりです。
ハローキティは、「ビビットトーン:v:さえた」「ストロングトーン:s:強い」このあたりです。
PCCSの図をみると、キキララのトーンは明度高め、ハローキティは彩度が高めだということがわかりますね。
イメージの表記
トーン名 | 記号 | イメージ |
---|---|---|
ビビッドトーン | v | さえた・鮮やかな・派手な・目立つ・いきいきとした |
ブライトトーン | b | 明るい・健康的な・陽気な・華やかな |
ストロングトーン | s | 強い・くどい・動的な・情熱的な |
ディープトーン | dp | 深い・濃い・充実した・伝統的な・和風の |
ライトトーン | lt | 浅い・澄んだ・子供っぽい・さわやかな・楽しい |
ソフトトーン | sf | 柔らかな・穏やかな・ぼんやりとした |
ダルトーン | d | 鈍い・くすんだ・中間色的 |
ダークトーン | dk | 暗い・大人っぽい・丈夫な・円熟した |
ペールトーン | p | 薄い・軽い・あっさりとした・弱い・女性的・若々しい・優しい・淡い・かわいい |
ライトグレイッシュトーン | ltg | 明るい灰みの・落ち着いた・渋い・おとなしい |
グレイッシュトーン | g | 灰みの・濁った・地味な |
ダークグレイッシュトーン | dkg | 暗い灰みの・陰気な・重い・固い・男性的 |
(※ちなみにPCCSの画像は、私が参考に作ったものです。)
公式サイトで PCCSトーン別色相環のことが書かれています。
PCCSトーンでもわかるように、「上に行くほど明るい」「下に行くほど暗い」ということです。
上下は、明度の物差しです。
そして左に行くほど色がくすむ、右に行くほど鮮やかです。
左右は、彩度の物差しです。
デザインを考えるとき、色についてなんか違う・・と思ったらまずはこのトーンを合わせることが大事です。
鮮やかなトーン、暗いトーン、柔らかなトーン、これらが混在していたら全体的にみるとバランスが取れません。