相性のいい色(反対色はすべて見えやすいわけではない)

デザイナーのうえつです。

残暑厳しく暑くてたまらないです。

ところで色にも暑苦しい関係、涼しい関係があるのをご存知ですか?

前回に引き続き

さてみなさま、前回は「トイザらス行きましたか?」と題しまして、色相環を使った配色方法を説明させていただきました。

24色の色相環を3分割したり、2分割したり、色の組み合わせを考えるときに適当に色を選ぶのではなく、均等に選ぶと美しいよ!

というお話をしました。

例としてあげたのは、トイザらスの5色配色でした。

前回の記事を書いていて「ダイアード」についてもう少し掘り下げて書いてみたいなと思いましたので、2色の配色(ダイアード)についてお話したいと思います。

 

ダイアード

さて対角線上の組み合わせを見てどう思いますか?

8番と20番の黄色と紫は、明度差(暗く見える紫と明るく見える黄色)があるのでとてもはっきりしています。

ところが2番と14番は、とても見づらいと思いませんか?
これは明度差が同じだからです。

2番と14番の赤と緑は、クリスマスカラーですが、隣合わせにすると、ハレーション(目がチカチカする)が起こります。

暑苦しくて、隣にいると見づらいです。

この色に合うのは何色?

ひとつ色が決まっていて、この色に合うのは何色だろう?

と思った時、何でもかんでも反対色を選べばいいわけではありません。

じゃあダイアードってなんのためのルールなのさ!

と言いたくなりますよね。

合うか?合わないか?

というより、見やすいか?見にくいか?

で考えると、あまり使えない組みあせも実際あるということですね。

明度差がある色が、圧倒的に視認性があるのです。

黒に白、白に黒が一番はっきり見えますよね?

そういうことです。

 

赤と緑の組み合わせが、目がチカチカするから合わない、ケンカする、使いにくいというのは、人に何かを伝える場合のことです。

看板や雑誌や、ウェブなど、読ませる部分でこの組み合わせは使いません。

でも現実にこの組み合わせはちゃんとありますよ!

まとめ

いかがでしょうか。
色にも、ベストな相性とケンカする相性があるんですね。

「反対色が合う」のと「文字や画像がが読み取りやすい色」は別の考え方になります。

ダイアード(反対色)を使った2色だけでなく、色がチカチカするなと思ったら、とりあえず明るい色と黒い色にすれば視認性は上がります。

ぜひ、色で迷ったら参考にしてくださいね!

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